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通夜とは本来、遺族や近親者だけで行うものでしたが、最近では「半通夜」として近親者以外の多くの弔問客を
受け入れることが一般的になっています。
通夜では、故人の冥福を祈り読経や焼香などが行われます。
通夜の実務は通常は世話役が進めるので、喪主・遺族は、僧侶の接待と故人の代わりに弔問への感謝を弔問客に
伝えることが、重要な役目となります。
通夜・葬式・告別式の席次は本来は、喪主が棺の側に座ること以外は決まりはありませんでしたが、
最近では通夜に多くの弔問客を迎えるようになったため、焼香にも順番が必要となり、
焼香の順に合わせた席次にすることが多くなっています。
弔問客の受付は通夜の開始三十分前から始めます。
喪主と遺族は服装を整えて、式場で弔問客に備えます。
弔問客の出迎えは世話役に任せて、喪主と遺族は席に座ったまま弔問を受けます。
通夜や葬式・告別式での挨拶は目礼で応対します。
この場合は言葉を交わさなくても失礼にはなりません。
出口での弔問客の応対についても、接待係に任せて、喪主と遺族は目礼します。
とは言っても突然の訃報に時間を割いて足を運んでくれたのですから、「生前は故人がお世話になり、誠にありがとうございました」など、
感謝の言葉を簡潔に述べましょう。
悲しみのあまり言葉に詰まるようなら、深くおじぎするだけでも失礼にはあたりません。
通夜は古来、故人を葬るまで鳥獣から遺体を守り、不安定な死者の魂に悪霊が近づくのを防ぐ目的で、
近親者が夜通し遺体に付き添うものでした。
やがて、葬式が隣近所の人達の協力で行われるようになり、喪家もその人達に応対の接待をするようになったことで、
現在の通夜の形となってきました。
かつての通夜は遺体を納棺せずに、ろうそくや線香の火を絶やさずに、遺族や近親者が夜を徹して付き添いました。
最近では、通夜を行う前に納棺して祭壇に安置し、夜の9時頃までには終了する「半通夜」が主流となってきています。
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